山口県大島郡
古事記に『次に大島を生みたまいき亦の名は大多麻流別と謂う』とあります。大島とは本島のことで、当神社のご祭神であり大島国霊の神であります。初め飯の山、山頂に磐境をきづき神離をたてて大島開拓と、生成発展を祈願しお祭りしました。本島の総鎮守として祀られていますと共に、開運の神として広く多くの人々の尊崇を集めています。
海の際にある一の鳥居から登って大多満根神社に参拝しました。般若姫社も隣接しています。長いこと立ち寄っていない場所でしたがこのたび急に参拝したくなりました。後日、大多麻流別(オオタマルワケ)様が私の産神様でこの大多満根神社に祀られていることを知りました。
”般若姫慰霊の塔”
筑紫豊後の国真野の長者に、美麗の聞こえ高い般若姫という娘がありました。
ある年、大変な早魃で農民は困り果て、長者は龍神に祈り、もし雨を降らせ豊作となれば
般若姫をさしあげますと約束しましたところ、たちどころに雨が降り豊作は蘇り、住民は大喜びしました。
三十代欽明天皇の皇子豊日命に見染められた般若姫は妃として、都に召され船で上洛の節、この大畠瀬戸にさしかかりますと不思議や矢のような往潮に船は少しも動かず、海は荒れ、潮は渦巻き、船が危なくなりました。
その時、一宮大明神が現れ、これは竜神が般若姫を懇望されているためと告げられ、余儀なく姫は海中に身を投じましたところ海は凪ぎ船の人達は助かりました。
皇子はこれを聞き、姫を憐れみその霊を慰めるとともにこの瀬戸の難所の海上安全を祈り、この五重の塔を設立されたと伝えられています。
瀬戸公園は、大島大橋の開通を機に、飯の山(いいのやま)の麓の大多満根(おおたまね)神社境内に整備された公園です。大島大橋が一望でき、春には桜の名所として賑わいます。また、公園内には大島大橋架橋に功績のあった先人(佐藤栄作先生など)の銅像が建てられています。
瀬戸公園には「宇宙桜」が植えられています。この桜の苗木は2008年からスペースシャトルに乗って国際宇宙ステーションに8ヶ月滞在し、地上に帰還した種から芽を出した宇宙桜の小桜に当たります。
所在地 | 山口県大島郡周防大島町西三蒲 |
リンク (瀬戸公園) | |
リンク (大多満根 神社) |
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